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剣山に祖谷川の源流を訪ねた。 登山口である「見の越」からブナの大木の生い茂る深い深い森の道を進むと源流にたどり着く。 ブナは寿命が500年以上もある成長の遅い木で、氷河期の生き残りの植物である。 西日本でも寒冷な気候の四国の標高の高い山岳や雪の多い日本海側に、ブナ林が多く残っている。 祖谷川の源流域は、ブナ、サワグルミ、ミズナラ、ダケモミなど巨木が生い茂る。 生命のパワーを感じるところだ。 トトロが100匹ぐらい棲んでいる感じがする・・・解るかなぁ?・・・おっと、トトロじゃないや、こいつ、リフトの駅にいる正体不明のベンチ。 剣山系は、植物の種類がものすごく多い。 植物と共生する昆虫もまたものすごく多い。 樹々は、たくさんの種類の鳥たちの食事と住処となる巣穴を提供し彼らを養って、そのかわりに害虫は駆除させ、種子は遠くへ運ばせる見事な種の保存の「戦略」を持っている。・・・大剣神社の近くの森。↑ ここの森は鳥の声のなんと賑やかなことか・・・ カッコウ、コゲラ、うぐいす、オオルリ、ミソサザイ・・・ときどきカラス。 豊かな森というのは、こういうことを言うのだろう。 命の声に充たされている。 ブナの純林になるには、1万年かかると言われている。 どれだけ多くの命の営みがあったのだろう。 そんな深い緑の森の中から流れ出る1筋の源流はなんとも神秘的である。 剣山は四国で2番目に高い山で1955m。 石鎚山の1981mには届かないが、火山岩の山と違って、他山をはるかに数をしのぐ植生の豊かさがある。 天涯の花で有名になった「キレンゲショウマ」・・・ 生息群落は、剣山以外では滅多にお目にかかれない。 剣山神社には「さわやかな月光の花は凛として気高い」と書かれたクリスタルの碑が立っている。 腐性植物である「ギンレイソウ」とも出逢うことができた。 葉緑素を持たない植物で「ゆうれい草」とも呼ばれる。 石灰岩の露出したアルカリ土壌の山道では「和タンポポ」も咲いて、夏山を明るく演出している。 温暖で多雨気候、しかも地質は構造線に挟まれた「破砕帯」で石灰層もあれば砂質層もある。 変化に富んだ地質も植物の種類多くさせる要因の一つだ。 まるで植物図鑑の中を歩いているようなものだ。 ・・・頂上しか興味のない人には、何を見ても「草木」なんだろうけどね。 しかし、四国山地では「シカ」が増えすぎたようだ。 ありとあらゆる草花の新芽を食い尽くすから、登山道はシカも食べない猛毒の「トリカブト」だらけ。 自殺するなら「硫化水素」よりこっちの方が「花」があるなぁ・・・ 植生のバランスの乱れよりも、シカが草を食べちゃったら、地面が露出して雨で崩落してしまうのが心配。 日本でも有数の多雨地帯だからねぇ、剣山系は・・・。 シカの駆除の話もよく出るが、う〜ん、ある程度は自然のバランスに任せるかな。 シカ、イノシシ、サルは確かによく見かけるようになったなぁ。 最近のサルはほんとに態度が悪い。 道路のガードレールやトンネルの入口のコンクリートの上によく座っている。 車が止まって、お菓子なんかを放り投げるのを待っているんだろうなぁ。 学習するのは、次はシカで、その次はクマなのかも・・・ 自然を理解できていないドライバーや登山客が「まぁかわいそう」と、出逢ったサルやシカに、お菓子でも与えてしまうと、北海道のエゾシカのように、人里のマンションにまで餌を探しに降りてきてしまう。 人間の作り出した「味」は、そもそも自然界に存在しない「魅惑の味」で、動物にとっては命がけで欲しくなる「麻薬」と同じようなもの・・・ 餌を与えるのだけは止めてほしいものだ。・・・剣山自然センター(見の越)の展示 動物と人間の共生のために「棲み分け」をしてあげないとお互いに困る。 四国のクマが人間を襲うようになってしまったら、デオッちも、1人での山登りができなくなってしまう。 ペットブームなんていう、人間の身勝手な「動物愛護」も困ったものだわぁ・・・ 動物の声の翻訳機ができて犬に取り付けたら多分こう言っているに違いない。「アホっ、暑いのに、服なんか着せやがって、はよ取れっ! ハァ、ハァ」 ・・・と、家の中を走り回っていると、飼い主は、 「わぁ、舌出して喜んでるゥ!」 「なに勝手に勘違いしとんじゃぁ!!」 「南極でも暮らしていける毛皮の上に着せるな! こんなもん」 動物愛護を叫ぶ方々・・・ちゃんと自然と動物を理解して運動してねぇ〜。 捕鯨反対を叫ぶ、牛肉が好きな西欧の人々・・・。 自分達が食べない動物だけ「愛護」していませんかぁ? まぁ、いろんな命のドラマがあって、山は奥が深いものだ。 リフトで一気に登ったら、下りは森の中を歩いてみるのがいい。 源流を見るだけでも一見の価値がある。 人類は想像を絶する長いあいだ森で暮らしてきた生き物だ。 生まれたばかりの赤ん坊が、手や足のひらで枝を掴もうとする反応があるように、DNAに染み付いた森の「記憶」があるはず。 森林浴は、人間の本来の生体機能を活性化するのかも知れない。 水は命の源。 森の中にこそ、人々の忘れ去った「生物学的人間の生存環境」があるとデオッちは感じている。 シックハウスや乾燥肌はない世界だ・・・ でも虫たちとの共存が必要だけどね。 虫に刺されたり、カビの胞子や土の微生物を食べてしまったり。 そうやって、人間の「免疫」の活性は強化される。 つまり、微生物たちとの共生のバランスの中で人間は生きている。 だから抗菌、無菌の環境では人間は長くは生きられない。 花粉症で命までは落とさないが、免疫があれば苦しむことはない・・・ キレイだと思っている人間の見た目の清潔感は、サッサと捨てて、森の中で泥にまみれる「キレイ」な生活に戻ったほうがいい。 人間は雑食性の哺乳類動物なのだから・・・。 微生物もバランス次第で薬にも毒にもなる。 抗生物質のペニシリンは青カビが生成するタンパク質であることは知ってるよね? 人間も大きな生物界の生態系に組み込まれた存在であり、様々な生物との「共生関係」を築いている。 「生きている」のではなく、「生かされて」いる。 体内に微生物がいなければ「消化」さえできない不完全な生き物だ。 森の中で大きく呼吸しながら、それを体感してほしいなぁ。 人は決して1人(人間だけ)では生きていかれない。 病気もすれば他人を傷つけたり・・・。 失敗や悲しみは消すことができないからこそ生きる意味が人生にはある。 頂点を目指すことだけが登山ではない。 お願い ランキングに参加中です。Please Push! ← |
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「源流 」について |
ケイズネット株式会社 角田 修 2008/06/22 03:53 |
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