熱中症

人間は熱に弱い生き物です。
毎日、猛暑のせいで熱中症になる人があとをたちません。
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体温が上昇し熱い血流が脳へ流れると大きなダメージを受けます。
実は人間には血液を冷やす器官が備わっていません。
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汗をかいて蒸発する水が気化熱を奪うことを利用して体温を下げています。
犬などは、ハアハアいってる舌の奥に脳へ続く血管があり血液を冷やしています。
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だから、あんな毛皮を着たまま炎天下で走り回って大丈夫なんですが・・・
人間はそうはいきませんね。
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遠い昔、サルと同じように人間(ホモサピエンス)もアフリカの森で暮していました。
森は日光を遮断し、果実を採集できるし、暮しやすい場所だったでしょう。
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しかし、気候変動なのか、森が縮小してしまい、人間は草原へと生活の場を求めます。
そして人間は、他のサルたちには無い「狩猟」を行って肉を食べるサルになりました。
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ゴリラやチンパンジーは、暑いときはあまり動きません。
森の中での果物の採集はあまり運動しなくてもいいから体温も上がりません。
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サルの仲間は体に冷却装置は持っていません。
でも、狩りを始めたサル(人間)は、草原を走り回ることになります。
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運動すれば体温が上がり、熱くなった血液は脳にダメージを与えますから体を冷やす進化が必要になる。
その進化が体毛を無くして「裸のサル」になることだったという説があります。
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裸で皮膚の汗腺を発達させ汗をかけば蒸発熱で体を冷やすことができますから・・・
でも、子育てで狩りをあまりしないはずメスの方が体毛は男性よりさらに薄いの何故か?
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髭や頭髪や陰毛は何の為にあるのか?
他の哺乳類では目立つように性器の回りには体毛は生えないのが普通。
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切らなくても一定の長さ以上に伸びないのが体毛だが、人間の髪の毛はとてつもなく長く伸びる。
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これらは、生物進化的に何のメリットがあるのか、さっぱり解明されていない謎なのです。
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100万年前まで小氷河期で今よりずっと寒かった時代に現れた人類。
30万年前ころ間氷期で暖かくなり、火と衣服を発明したことが人間から体毛を無くした要因なのか?
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いずれにせよ、狩りをして肉を食べるサル(人間)は、狩猟のためのチームワークが必要になる。
人間には、鋭い牙や爪といった武器がないから・・・
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顔の表情や仕草で意思疎通するコミュニケーション力が人間は発達します。
白目の部分が多く、他人がどこを見て狙っているものが何かを人間は察知できます。
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また、より高度なコミュニケーションのために言語が発達して意思を伝え合います。
サルの仲間のコミュニケーションは普通は「毛づくろい」を介して行われます。
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実際に実に長い時間を費やして彼らは毛づくろいを仕合っています。
定住しないサルには人間のようにノミやシラミが寄生しないので毛づくろいの必要は無いにも係わらずです。
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チームワークで狩猟を巧く行うためコミュニケーションをしたいが、人間は体毛を無くした。
だから、言語が発達したとも言われています。
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ケンカしても、ゴメンゴメン悪かった、仲良くしようよ・・・
これは便利な能力だ。
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狩りの時には、待て、そっちだ、いけっ!
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・・・高度な集団行動が可能になる。
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サルやチンパンジーも群れを作って集団行動をしている。
しかし、決定的にその目的が違っている。
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群れのボスにならなければ、より多くの生殖行動ができないから、ボスになるために熾烈な争いが起きる。
人間は、狩りの集団行動のための指令役のリーダーが必要でボスを作るが生殖の目的ではない。
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ボスにならなくても、生殖の機会は少なくならないからである。
人間は血縁以外の目的のために集団を構成する。

会社の社長でなくて万年平社員でも、家に帰れば子だくさん・・・という実例は多い。
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階級闘争が人間の場合にはあまり起こらず、ボスでなくってもいいや・・・と人間は序列に固執しない。

序列や階級を、守る保守的な能力が人間には本能的に備わっている。
ところが、生活が採集狩猟から農耕定住生活に代わると集団の目的が変わってくる。

つまり、冨(資源)を蓄積できるようになると、ボスや支配層には大きな「うまみ」が発生する。
いくら働いても低所得な人もいれば、何もせず巨万の富を手にする富豪も同時に存在する。
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こういう、きわめて不平等な社会構造を維持するのは皮肉にも人間の序列に対する保守的な本能だ。
だから、同じ人間の集団でありながら労働を担うだけの「奴隷」のような制度を作ってしまう。
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こういう不平等な集団を形成・維持するのは人間だけの特徴である。
さらに人間には不幸な本能が欠如している。

攻撃性を抑制する「許す」というシステムが不完全なのである。
集団のボスになって生殖を達成しようとする他の動物たちは激しい争いを起こすが殺しあうことはない。

負けた固体が出す「降参」のサインに、勝者の攻撃性が萎えてしまうシステムが機能している。
相手に背を向けたり、腹を上に向けたりして「降参」のサインを見せると争いはそこで終結する。
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争いが終われば、また何も無かったかのように、集団の生活に戻る。
人間はこのシステムが不完全であり、争いで相手が「謝罪」しても表面的に「許す」だけである。
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もういいよ、気にしないから・・・と表面で言っても、妬み恨み、一生忘れず、仕返しすることもある。
多くの宗教の経典が「許す心」を求めるのはこの人間の悲しい性のためだ。

イエス様だって、敵を愛せよ・・・と教えている。
必ずしもボスを目指さなくてもいい環境が「仲直り」の機能が不完全なまま進化した人間。
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その習性は大集団(国家)を維持する要因であるとともに、他の集団や個体に対して「許し」の機能が働かない。
人間とは不幸な本能を併せ持つ悲しい生き物だ。

しかし、人間の本能は素晴らしい可能性がある。
仲良くすることが気持ちのいいことと感じる本能だ。
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動物は、生殖や資源の獲得を目的とした打算での集団形成や生殖に起因する「愛の虜」になって群れを作る。
人間は、打算以外の別の目的で群れを作ることができる。

この人と仲良くしてもあまり得がないと解っていても「友情」が育まれる。
主人を慕う犬の話がよくあるが、あれは利益を獲得できる打算を学習しているだけのこと。
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人間の持つ「友情」を感じる本能と、仲良くしたいと願う本能・・・
ただ「許せ」ないことの矛盾が、人間を苦しめている。
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人間は他の動物から資源を搾取します。
例えば鶏の卵や乳牛の乳など・・・

でも彼らは、自分の子供を取り上げられても餌を与えてくれる人間に愛着を示します。
もし立場が反対で人間から子供や配偶者を取り上げたらどうでしょう?

「許せないこと」の裏返しが深い愛情だと思いますか?
人間には知能がありますが、決して高等な生物ではありません。
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熱中症のニュースから、人間としての生き方を考えさせられる今日この頃です。
体を冷やしながら熱い夏をお過ごしください。

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