バイオ危機

生物のことはよくブログで取り上げますが・・・
世界各地でスーパー耐性菌が感染を広げています。
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昨年の新型インフルエンザ、今年の口蹄疫とウィルス感染の話題に明け暮れました。
ここへきて、帝京大付属病院の多剤耐性菌の院内感染、栃木での新型耐性菌の感染確認のニュース。
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なぜ「ニュース」なのか理解しておいた方が良さそうなので記事にします。
帝京大の院内感染は病院の管理の問題で菌自体はそう問題ではありません。

栃木で確認された新型の耐性菌はインドから持ち込まれたものですが・・・
ウィルスや細菌の「感染」とは別の次元の「危機」があります。
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薬剤、抗生物質に対する「耐性」という性質を持つ菌が何故「危機」かというと理由は2つ。
まず、抗生剤がまったく効かない・・・
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菌を死滅させる薬が無くなってしまうこと。
NDM-1をもつ細菌は、多剤耐性菌の救急治療で「最後の手段」のカルバペネム系抗生物質にも耐性があります。

そして、感染の拡大が菌の増殖ではなく、菌が生存したまま耐性という性質が水平遺伝してしまうこと。
しかも、違った種類の菌との間でも、水平遺伝してしまう。
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新たな菌は多くの抗生物質に耐性を示す「NDM1」という遺伝子を持ちます。
細菌の中に共生する「プラスミド」という物質(生物といってもいい)のことです。
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NDM-1は2種類の細菌(肺炎桿菌と大腸菌)との間で、往来する遺伝子です。
「New Delhi metallo-beta-lactamase-1」というプラスミドです。
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プラスミドのことは以前の記事でどうぞ・・・生命の起源

真核生物の遺伝と違って、その性質の伝達速度は爆発的です。
生物の進化は、この水平遺伝が原因であっという間に生物の特質を変えたもの・・・という説もあります。

大腸菌がこの性質を持ち、その性質が水平遺伝すると厄介なのです。
しかも、大腸菌は健康な人も含め全ての人間が腸内細菌として体内で共生しています。
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インドやパキスタンが発生源とされ、ヨーロッパを中心に感染者が拡大しています。
世界保健機関(WHO)は各国に監視を呼びかけていました。

現代は大腸菌を使って様々なタンパク質(つまり薬)を作ったり、遺伝子操作をしています。
その大腸菌を介して薬剤耐性があっと言う間に拡がってしまいます。
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感染列島にならないよう・・・気をつけなきゃ。
日本の医療はこれまで抗生剤を多用しすぎてきました。

自分の身体を守るのは薬ではなく、免疫や防御反応です。


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