地域の概念

最近、観光産業の在り方が大きく変わってきています。
地域から個人へ、次世代のツーリズムは変化しつつあります。
画像


デオッちは旅行関係の仕事に長く携わってきました。
これまで観光資源を「商品」として、企業から消費者へ提供してきました。

メディアを駆使した「観光キャンペーン」などはそのビジネスモデルです。
トレンディドラマや交通インフラの整備など「大衆文化」の創造でもありました。
画像


バブル経済が崩壊し、疲弊した地域の再生事業に観光が着目され新しいツーリズムが起こりました。
これまでの旅行者の送り手の企業に代わって、地域が人を呼び込む「着地型観光」が盛んになります。
画像
彼女とはずいぶん古いお付き合いですが・・・
小豆島の観光の仕事でたくさんご一緒しました。

律っちゃん、元気してる?
ドリームアイランドでカフェをオープン・・・活躍していらっしゃるようで。

「着地型観光」は、地域が主体となって展開され、地域の活性化という共通の目的が存在します。
地域の活性化とは、産業発展なのか、住民が元気になることなのか、実に曖昧な目標です。
画像


「ニューツーリズム」と言われ、観光産業の主体が、企業から地域へ移行したことになります。
しかし、過疎化した地域では限界があるのも事実です。
画像
・・・上勝町の横石さんの講演。
「葉っぱビジネス」はどこもマネができない・・・

受け入れる観光客が「消費者」から「ゲスト」に変わっただけで、産業の視点では一方向の情報です。
昨今は、インターネットが普及し個人レベルでの「情報革命」が起きています。

放送時間が決まっているテレビは旅行の動機となる「聖地」を作り出しにくくなっています。
You Tubeのように好きな時間に場所を問わず双方向性のメディアの発達がその根底にあります。
画像


インターネットや携帯端末を使いこなすニュージェネレーションは「大衆文化」を求めていません。
双方向で個人レベルのネットワークが新しい文化を形成しつつあります。

つまり、着地型ツーリズムの次に来るものは、「情報=観光」という新しい観光資源の創造です。
地域ブランドとは、地域に住まう人々の財産、歴史であり、そこを訪れる人は所詮「よそ者」です。

観光客(参加者)が主体となる観光(情報ネットワーク)が、これからの主流になります。
デオッちブログの読者には観光関係者が多くいらっしゃいますので、この「着眼」は共有したいと思います。

会社の観光開発の事業も既に新しい取り組みが始まっています。
昨年は「ケータイ国盗りゲーム」、今年は「コロニーな生活☆PLUS」など・・・
画像


携帯電話のゲームを通じて旅行地を訪ねていただく「仕組み」を構築しています。
さらに、最近ではアニメによる仮想世界と現実世界を参加者が往来する「聖地」の創造があります。

アニメのストーリーの舞台や主人公の関わった実在する「聖地」を訪れる・・・
「ラブプラス+」という恋愛ゲームの舞台になった熱海には男性が殺到しています。
画像


機械を相手に疑似恋愛して自己満足する・・・
なんて、オタクでネクラなと思ってしまいますがブームはやがて文化になります。

日本の伝統的な文化である「能」や「歌舞伎」なども、実は現実とはかけ離れた世界感を現わしてきました。
日本人というのは情緒的なんですね、「幽玄」や「わび・さび」などは日本人独特の感性ですから・・・
画像


アニメは日本の文化(POPカルチャー)として海外では認められています。
「ビジットジャパン」の展開でも、アニメを目的に訪れる外国人旅行者を受け入れる態勢はできていません。

麻生太郎前首相の時代に「アニメの殿堂」を作ろうとして「ムダ」だと国会で潰されてしまいました。
日本から世界に輸出できる数少ないコンテンツがアニメであることの価値は正しく評価すべきでした。
画像


アニメによる地域活性化は熱海だけではありません。
富山県は「観光アニメプロジェクト」で「泣かせる富山」をテーマに主要観光資源をアニメ化しています。
画像




アニメで「多角的な魅力」を国内外に発信する経産省の「地域資源活用型新規産業創造事業」です。
地域のアニメ制作会社と地元テレビ局がコラボして観光需要を創造しようとしています。


多くの先進的な取り組み地域が出現し成功事例も多くなってきています。
しかし、ここで潮流を読み違わないようにしたいと考えます。

観光の主体は、地域から個人へと移ってきています。
つまり、目指すべきは、アニメに登場する地域(聖地)を作ることではないのです。
画像


アニメの聖地巡礼は、「発地型」や「着地型」の観光とは決定的に違いがあります。
「旅行商品」が介在しないという特徴があり、旅行者自身が現地で楽しみを見つけ新たな文化を創出します。

この新たな観光の形態は、「まちづくり」を根本的に変革するツーリズムが潜在しています。
二次元面的な「地域」という概念を、我々は変える必要がありますね・・・
画像


主体となった個人が双方向のネットワークを構築する「場」を醸成することを目指すべきなのです。
特定のアニメキャラに特化しないアニメの聖地を目指す「徳島マチアソビ」はこの点で注目なのです。
画像


折しも、マチアソビの開催される10月9日が「徳島観光の日」に制定されたとか・・・
「来て、見て、なっとく・徳島」がキャッチコピーだそうですが、デオッちはそう思いません。
画像
徳島駅に近いこの狭い商店街・・・ポッポ街

う~ん、徳島に来ても納得しません。
阿波踊り以外は、はっきり言って「ショボイ」のです・・・現実に。
画像

画像


過去から未来へ流れる時間の経過の中で観る「景観」にデオッち世代は共感し感動します。
現実よりもはるかに魅惑的に表現される仮想世界を手に入れたジェネレーションは美意識が違います。

何を見せるか?ではなく、どんな場を提供できるか?
そういう観点でこれからの観光資源の創造に取り組むべきだとデオッちは考えています。
画像
・・・10月9日には徳島行きのイベント列車を計画中。
もうすぐ発表しますから、もうちょっと待っててね!

「地域の魅力を情報発信し、観光による新しい需要の創造」・・・もう時代遅れです。
仕事は組織でするものだ・・・なんて言ってる方は既に取り残されていますよ~!

お仕着せられた価値観を敬遠し、趣味の世界感を個人のネットワークで広げる。
主流になれば、もはや「オタク」ではなく、新しいコミュニティーの形として活用すべき・・・
画像


時間の創造とは、空間の創造のことでもあります。
個人が主体のネットワーク・空間(まち)づくり・・・

次世代のツーリズムテーマです。


画像
 お願い  ランキングに参加中です。Please Push! ←






ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック