多様性

私たち生物は生存する戦略として「多様性」を利用しています。
生物だけでなく地域や企業にとってもそれは重要です。
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生物の多様性を守るための国際会議「COP10」が名古屋で始まっていますが、多様性とは何なのか?
よく解らないまま、自然を大切に!・・・と理解している方が多いようです。
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① 種の多様性
② 生態系の多様性
③ 遺伝の多様性


生物の多様性とは、地球が育んできた生命システムそのものを保全することです。
多様性は生命にとって絶滅のリスクを軽減する重要な戦略になっています。
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人間もそうですが、1種類だけの生物では生存はおろか生態系は築くことができません。
微生物の力を借りなければ食物さえ消化できないから・・・
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地域や企業も多様性がなければ激変する環境に生き残れません。
ご領主さまが、「右だ!」と言えば、会議の出席者全員が「賛成!」という北朝鮮のような社会。

一見、統制がとれて強そうに見えますが、崩れるときは脆いもの・・・
まったく同じ遺伝子で繁殖した集団は、絶滅のリスクも高いものです。
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生命は、DNA遺伝子の配列をほんの少しつづ変化させて個性を作り出します。
大きいの、小さいの、暑さに強いもの、寒さに弱いもの・・・
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少しずつ遺伝子が変わり様々な性質の個体があれば、環境の変化にも生き残れる個体が残る可能性がある。
種の絶滅のリスクを多様性がリスク分散しています。
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今年、大腸菌に抗生物質の効かない「スーパー耐性」を獲得した菌が出現。
細胞に共生するDNA以外のミトコンドリアやリボゾームなど、RNA遺伝子が水平遺伝して水平遺伝。

遺伝子組み換え技術により、収量の大きい同じ遺伝子を持つ植物(農作物)ばかりになると危険。
特定の病害虫などで簡単に絶滅してしまう。
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今年、日本人のノーベル化学賞の受賞者が相次いでいます。
炭素分子の、複雑で硬い結合を簡単に組み替えるクロスカップリングによる結合技術が受賞理由。
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なんじゃ、そりゃ?・・・という方は化学に興味のない方でしょう。
日本は理化学の分野における先駆的な研究が盛んなんですよねぇ・・・

クロスカップリングとは、2種類の有機化合物の炭素の結合を組み替えて、新しい有機化合物を合成する反応。
炭素結合は強固に結合していて、解くためには大きなエネルギーが必要なもの。

熱を加えると性質が変わったり、エネルギー効率が悪く利用しにくい。
ところが、ニッケルを触媒に使うとクロスカップリング反応が起こる。
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発見したのは、理化学研究所で1972年のこと。
安定な結合で、他の分子とかかわりを持ちにくい有機化合物が、結合を解いて他の炭素と固く結合します。

ニッケルは炭素化合物の分子「A」と「A」、「B」と「B」に働かず、「A」と「B」を選択的に引き合わせます。
違った分子にクロスしてカップリングさせる触媒な訳です・・・婚活の仲介みたい。

この発見によって、思い通りの新しい有機化合物を設計できるようになります。
・・・遺伝子もアミノ酸基の有機化合物。
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人間に都合のいい物質ばかりが作り出され、バイキンをことごとく排除してしまう。
生態系のバランスを崩しては・・・人間だって生物、例外はありません。

多様性の拡大は、遺伝子の無限の組み合わせがあるけど、その範囲は限られています。
人間が鳥になったりは決してしないのが自然界の摂理。
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遺伝子を組み換え、再生細胞を作り出し・・・
神の領域である生命そのものを作り出す日も遠くないのかも知れない。
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地球上の様々な生物や生息環境を保護し、
その恵みを永続的に利用できますように・・・。

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